【レポート】Cloud Native Kansai #02 #cnjp

【レポート】Cloud Native Kansai #02 #cnjp

Clock Icon2019.03.20

この記事は公開されてから1年以上経過しています。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

3/15(金)大阪で開催されました、Cloud Native Kansai #02の模様をレポートします。

会場は関西の勉強会ではおなじみ、エムオーテックス株式会社さんです。どの席からもスライドが見やすくてとても良い会場です。

Twitterまとめ

togetter Cloud Native Kansai #02 まとめ

レポート

Kubernetes and Cloud Native Products / 株式会社サイバーエージェント アドテク本部 青山さん (@amsy810)

Kubernetes完全ガイド」の著者でもある青山さん。

クラウドネイティブとは?という説明から、「クラウドネイティブなアプリケーションを作る際に中心となるミドルウェアはKubernetes(以下k8s)」という話、k8sがもたらすもの(宣言的なコードとAPI/セルフヒーリング/自動化・I mmutable Infrastructure)、k8sの基本的な概念であるControl Loop(observe → diff → act → observe...) など、初学者向けのk8sの説明をされました。

さらには、Control Loopの各ステップの処理さえ定義すれば様々なリソースをk8sで管理できるようになる拡張性の高さ、それゆえk8sはCloud界のOS的な存在になり得る可能性がある、といったことも紹介いただきました。個人的にはこの辺りのお話が興味深かったです。

CloudNative Days Tokyoが7月に開催されるとのこと。関西版も秋くらいに開催予定とのことですので、興味のある方はチェックしておきましょう!

30分でわかる Google Kubernetes Engine / グーグル・クラウド・ジャパン合同会社 久保さん(@bokucurry)

Googleは1週間で40億のコンテナを動かしているそうです。凄いですね。

k8sの元となったシステムは、borgというGoogle社内向けのクラスター管理システムだったそうです。

その後は、GCPで動くマネージドk8sであるGKEと、その周辺のサービスについてのご紹介をされていました。また直近のリリースについてもご紹介されていました。オンプレのクラスタもGCPから一元管理できるようにできるようになったそうです。 GCP大阪リージョンがもうすぐオープンするとのこと。

「30分でわかるという発表タイトルにしたが、30分では説明しきれなかった」とおっしゃっていました笑

Webアプリ開発向け ゆるふわDocker使いがCloud Naive開発に必要なetc. / 株式会社 MicroAd やっさん(@yassan168)

「Dockerやk8sの話はほぼしません。Cloud Nativeな開発のとっかかりについて話します。」とのことで、12factor appとCloud Nativeのおさらいをし、それらが現状の課題解決の手段になるからDockerやk8sを使う、という流れが大事という話をされていました。とりあえずk8sが流行ってるからで本番投入するのはやめたほうが良い、それで失敗したら今後本当に必要になった時に導入しようとする誰かが困ります、というお話が印象的でした。

また、コンテナベースの開発向けのデザインパターンとしてBrendan Burnsさんの論文内のデザインパターン(Sidecar, Ambassadorなど)の紹介をされていました。Brendan Burnsさんの著書は4/19に日本語版が「分散システムデザインパターン ―コンテナを使ったスケーラブルなサービスの設計」としてオライリーより発売されるそうです。要チェックですね。

また、どのようにコンテナ界隈の学習を進めていくべきか、その道しるべとしてCloud Native Trail Map というものがありますよ、というご紹介もありました。開発スタイルも再検討が必要ということで、GitOpsもご紹介されていました。

Datadog ここ掘れワンワン 春の陣 / Datadog, Inc. 池山さん

DataDog自体の簡単なご紹介ののち、コンテナの監視ということで、「コンテナ化して色々便利になったけど、監視はちゃんとやってる?よくわからんけどとりあえず動いているからOK!となってない?ちゃんと監視して自信を持ってOKと言えるようになりましょう!」とDatadogを使っての コンテナの監視手法について話されました。

クラウド時代のモニタリングのポイントということで「Cattle, not pets」というキーワードをご紹介されていました。オンプレ時代はペットのように1台のサーバーをメンテしながら長く付き合っていたものが、クラウド・コンテナの時代になると問題のリソース(コンテナ)が見つかればそれを取り除いて同等のものに置き換える、そういった発想の転換が必要ですよ、ということだそうです。

DockerからKubernetesへのシフト / KAGOYA JAPAN Masaki-Nakayamaさん(@nakayamam2)

「dockerからk8sへ移行する手段があってもいいんじゃないの」と、Docker-composeでコンテナ管理をしている状況からk8sへ移行する方法について話され、その手段としてdocker社製compose on kubernetesをご紹介されました。

VUIエンジニアが考える『 VUI で Kubernetes 』 / 株式会社神戸デジタル・ラボ 金谷さん(@torisankanasan)

VUI(Voice User Interface)のエンジニアとして活躍されている金谷さん。「料理中にふと、ポッドの数増やしたい時ありますよね?」などの発言で会場を沸かしていました笑 声でkubectlコマンドを実行、結果をAlexaに出力というデモをご紹介されました。

vuiでkubectl get podしてみたのデモ動画はコチラ (レスの遅さは本当にコマンド叩いているからですw)#cnjp #K8s #vui #alexa #スマートスピーカー pic.twitter.com/QJ8pLkUeDS

— Takuya Kanatani@VUIエンジニア (@torisankanasan) 2019年3月15日

kubectl scaleもしてみた#cnjp #K8s #vui #alexa #スマートスピーカー pic.twitter.com/Ml55tfsFzC

— Takuya Kanatani@VUIエンジニア (@torisankanasan) 2019年3月15日

コンテナの疲れをk3sとRemoで癒やした話 / 株式会社サイダス kenevさん(@kenfdev)

k3sについての発表でした。コンテナ周りにどんどん新しいサービスやツールが出てきて疲れてきた。。ということで「コンテナの疲れはコンテナで癒す」と、ラズパイ×Nature Remo(スマートリモコン。今回は温度などのセンサーとして使用)×k3sで部屋の温度・湿度・照度を管理できるアプリを作ったという話をご紹介いただきました。

楽しみたい、守備範囲を拡げたいというモチベーションでトライされたということで、その姿勢とフットワークの軽さが素晴らしいなと思いました!

この記事をシェアする

facebook logohatena logotwitter logo

© Classmethod, Inc. All rights reserved.